内装工事に用いる耐火ボード 建物を火災から守るだけではない
住宅の内装工事に使用されている部材については、耐火ボードもそのひとつ。
世間一般には「石膏ボード」として認知されていて、内装ボード材のひとつになります。
耐火ボードは安価で施工が容易なのですが、弱点も存在しています。いろいろな面からご紹介していきます。
耐火ボードの種類
耐火ボード材には「石膏ボード」と「ケイカル板」という2種類が存在します。
それぞれ特徴も違うので見てみましょう。
石膏ボード
耐火ボードといえば「石膏ボード」です。石膏をボード状に加工し、紙で包装した内装材です。
石膏ボードはプラスターボードと呼ばれることもあり、住宅の天井や内壁に使用します。耐火ボードは耐火性に優れているのが最大の特徴です。
ケイカル板
耐火ボードの種類にはケイカル板もあります。ケイ酸質原料、石灰質原料、パルプなどの補強繊維を原料にしています。
こちらは、水に弱い石膏ボードの弱点をうまくカバーする耐水性に優れたボードです。
主に内装では、水回り(トイレ、洗面所、浴室の天井や壁)によく使用されています。
また、内装ではなく軒天として使用されることもあります。火災時の延焼を遅らせる効果や、雨水から外壁を守る役割を果たします。
耐火ボードによる内装工事
耐火ボードによる内装工事にはどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。
価格
種類として石膏ボードにおいては、価格が安い特徴もあります。内装工事のコストを抑えるなら石膏ボードをおすすめします。
1枚あたり約500円〜です。
耐火性
内装に用いるメリットとして耐火ボードというだけに、耐火性に優れていることはメリットです。
火災時、温度の上昇を抑え込む働きがあります。仕組みはシンプルで、石膏ボードに含まれている結晶水が熱分解を起こします。
水蒸気となって一定以上に温度を上昇させません。
遮音性
耐火ボードのメリットは遮音性もあります。壁の内側に空間(通気層)が生まれるので、音を通しにくくなります。
内装工事により、生活音の問題が解決します。
加工のしやすさ
耐火ボードは加工のしやすさが謳われています。
専用工具を使わず、カッターで簡単に切断することができます。加工が容易なので内装工事の時間短縮に繋がります。
衝撃に強い
耐火ボードは「面」への衝撃に強い内装材です。地震や台風などの揺れでも壊れにくいと言われています。
耐火ボードによる内装工事②
耐火ボードの内装工事には注意点も少なからずあります。
そちらについてもご紹介しておきます。
点への衝撃
先に面への衝撃に強いということを説明しましたが、反対に点への衝撃に弱め。例えば、画鋲や釘など尖ったものが当たると、すぐに傷が付きます。
耐水性が低い
種類によりますが、石膏ボードの場合には石膏と紙で作られています。
それだけに耐水性が低めです。湿気の多い内装リフォームには向いていません。
内装工事について
耐火ボードを用いる内装工事では、ボードの貼り方次第で、先に紹介したメリットがしっかり活かされます。
内装工事の際の手順についてご紹介していきます。
1)施工箇所のサイズに合わせて耐火ボードを切断します。
2)施工箇所に貼り付けますが、貼り付け方は用途によってビス留と接着剤とタッカーで留める方法になります。
3)最後にボード同士の間をパテで埋めていき、サンドペーパーでフラットに仕上げます。
まとめ
内装工事では耐火ボードを貼り付ける施工が必要になります。
種類は2種類ですが、サイズや厚み、品質は異なります。
安価に仕上げるだけでなく、その機能性を向上させるボード選びにも着目しておきましょう。
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