躯体工事後は内装工事 スムーズに進むプロによる作業手順
建物を作る場合には、基礎工事を施してから躯体工事という流れになります。
建物が立つ地盤を整えることにより耐震性が高まります。
骨組みを作ることで建物らしくなります。その最後に仕上げをするという意味で「内装工事」を施す流れです。
この記事では計算され尽くされたスムーズな作業手順についてご紹介します。
内装工事とは
内装工事とは、建物の壁・天井・床を仕上げる工事になります。
そこから目的に合わせてさまざまな設備機器の設置を行います。
内装工事に取り掛かる前の状態というと、スケルトンです。骨組みしかできていません。
ドアも窓も、コンセントさえ付いていません。
コンクリートだけの状態から、完成まで仕上げるのが内装工事になります。
作業手順として、具体的には下記のような工事を行います。
・ドアや窓を施工
・ボードを施工
・床施工
・電気設備施工
・空調設備施工
・衛生設備施工
では、作業手順について詳しく見ていきましょう。
内装工事の流れ(配線・配管工事)
まずは、配線工事と配管工事を行います。
電気設備・空調設備・衛生設備は必要ですよね。
テレビを視るための電気設備なら配線が必要ですし、エアコンを使う空調設備には配管が必要になります。
壁や天井、床に埋め込むことになるので、壁などを作る前に先行して配線と配管工事を行います。
内装工事の流れ(墨出し)
配線と配管工事が終わったら、壁や天井の墨出しの作業手順に移ります。
この墨出し作業、要はどこに壁や天井を作るのか、という目印を付ける作業です。
他設備や法規の兼ね合いもあるので、正確な施工を行わなければなりません。施工図を元に、次の作業手順に必要になる準備といった意味の作業です。
内装工事の流れ(壁や天井、床)
壁や天井の下地となる軽量工事を行います。
部屋と部屋の間には壁がありますよね。壁にボードを置くのですが、自立はしないので固定する下地が必要になります。
作業手順としては、軽量工事が終わったらボードを施工します。下地に壁や天井を貼り付けると内装らしく仕上がってきます。
ボードを張ったら完成ではありません。最後に、空間に合った色や材質で仕上げる塗装を行います。
このように、壁と天井が完成してから床の仕上げという作業手順になります。床は最後というのには理由もあって、壁や天井を工事していくうち、床が汚くなります。
よって、作業手順としては、壁、天井、床の順番で仕上げになります。
内装工事の流れ(建具工事から各設備工事)
窓やドアなどを開口部に取り付ける作業です。先に設置した間仕切り壁に出入りができるようにドアをつけたり、採光を取り入れるために窓を設置します。
そこからの作業手順は、電気・ガス・水道設備工事・衛星設備・空調設備工事などです。
照明やコンセントなどの電気設備を整える内装工事。
内装の空間デザインのポイントにもなる照明は重要な要素になります。
例えば、スポットライトを使用すれば、カフェのようにお洒落な空間を作れますよね。
電気設備工事後は、インターネット回線やLAN工事、ネットワーク機器設置などになります。
電気工事に当てはまりますが、最近ではインターネット回線工事も内装工事に含まれることが増えています。
給排水設備工事では、建物内に水を取り込む給水やキッチンや洗濯などからでる雑排水、汚水などを建物の外に出す排水の工事を行います。
ほかにも、トイレや洗面台などの設備を取り付けるのも給排水設備工事の作業手順に含まれます。
キッチンにガスコンロを用いるならガス工事も。ガスの配管や設備の設置を行います。
おわりに
いかがでしょうか。スムーズな内装工事はこのような作業手順にて行われています。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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