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住宅の延焼を防ぐ!火災対策に用いられる耐火ボードとは

 

 

建物火災による炎症を防ぐために消防法で使用を義務付けられている建材が「耐火ボード」です。
耐火ボードを使用することにより燃えやすい木造住宅でも火災の被害を最小限に押さえることができます。
法律で定められた基準通りに使用しなければいけない耐火ボードですが、一体どのような建材なのでしょうか。
今回は、住宅建材の耐火ボードについて紹介します。

 

耐火ボードとは

耐火ボードとは、火災に強い不燃性や耐火性を備える非金属製のボード材です。
一般的に耐火ボードといえば石膏製の石膏ボードのことをさします。
一般的な建造物で使用される耐火ボードの殆どは石膏ボードで
その他の素材製の耐火ボードは見た目を重視するなど特別な用途の場合のみの使用に限られます。
現在建造されてるほぼすべての建物に耐火ボードは使用されています。
一般住宅で言えば内装の壁はほぼ全て石膏ボードが使用されておりその上に壁紙を貼って部屋が作られています。
耐火ボードの最大の特徴は不燃性です。
火災発生時に住宅建材が燃えやすい材料、
例えば木材だと火災の延焼スピードが早くなってしまい被害があっという間に広がってしまいます。
耐火ボードはそのような火災炎症を防ぐ目的で使用される建材で、
火災発生時も燃焼しにくいことから延焼を抑える効果が働きます。
実際の火災でも耐火ボードの有無で延焼スピードは大きく変わります。
2017年にロンドンで発生した高層住宅火災では外壁材に耐火ボードが使用されていなかったことから
あっという間に延焼が広がり甚大な被害が発生しました。
日本の住宅火災でも耐火ボードの使用が義務付けられる以前に建てられた住宅での火災は
延焼が広がりやすく危険とされています。

 

耐火ボードの基準

耐火ボードは消防法という火災や防火対策全般を取り締まる法律によって基準が定められた特別な建材です。
一般的に使用される石膏製の耐火ボードには9ミリと12ミリの2つの規格があり9ミリは準不燃材料、
12ミリは不燃材料として認可を受けています。
耐火ボードは壁や天井の下地材料として広く使用されています。
耐火性はもちろん耐久性にも優れた健在である石膏ボードは
価格も安価なことから標準的な建材として使われています。
石膏製のため強度はそれなりにありますが、脆い部分もあり強い衝撃や荷重が加わると割れてしまいます。
そのため床材に使用されることはありません。
石膏ボード以外にも耐火ボードとして認可されている建材もあります。
例えばセメントと補強繊維で作られたフレキシブルボード、
通称フレキ板は消防法で認められている耐火ボードの一種です。
寸法変化や反りが少なく耐水性にも優れることからキッチンの防火材として使われています。
住宅の耐火性能を規定する法律としては建築基準法にも耐火基準が設けられています。
建築基準法では住宅の各部位や部屋ごとの使用目的によって細かく耐火基準が定められており、
耐火ボードの使用についても規定されています。
例えば住宅のコンロ周りについては、
壁と一定間隔を設けた上で耐火ボードを使用するよう法律で定められています。

 

耐火ボードの注意点

耐火ボードを使用する場合は必ず認定書通りの施工を行います。
認定書の指示通りに施工しないと十分な耐火性能が期待できない可能性があります。
穴開けなどの加工をすることで耐火性能が低下する恐れもあるため注意が必要です。
耐火ボードはひがつかない不燃性を有しますが火災を消化する効果はありません。
延焼防止には役立ちますが火災そのものを防ぐ効果はないので過信は禁物です。
石膏ボードは長期間高温にさらされ続けると強度が著しく低下する恐れがあります。
キッチンのコンロ付近や工場の作業場など50度を超える場所での使用は避けてください。

 

まとめ

耐火ボードを法律に基づいて使用することで火災の被害を未然に防げます。
万が一の可能性に備えるためにも正しく耐火ボードを施工しましょう。

 

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