ー石膏ボードの修理方法を初心者向けにわかりやすく解説 穴・へこみ・ひび割れの直し方ー

壁に物をぶつけて穴が空いたり、家具の角でへこんだりすると、自分で直せるのか不安になります。石膏ボードは内装でよく使われる素材なので、軽い傷ならDIYでも十分きれいに戻せます。ただし、下地や配線が関わる場合は無理をすると危険です。この記事では、症状別の直し方、必要な道具、失敗しやすいポイントをまとめて紹介します。
石膏ボード修理の前に確認したいこと
石膏ボードの傷は原因と深さで直し方が変わります。作業前にサイズと位置を確認しておくと、材料選びが楽になり仕上がりも安定します。安全に進めるための基本を押さえましょう。
穴の大きさと深さを測る
画びょう程度の小さな穴、コブシが入るような穴、角が欠けた穴では必要な材料が違います。目安として、直径1cm未満はパテ中心、数cm以上は補修材や当て板が必要になることが多いです。
下地と配線の有無をチェックする
穴の周囲を軽く押してブカブカするなら、石膏ボードが割れて広がっている可能性があります。コンセント近くや配線が通りそうな場所は工具を深く入れないよう注意してください。異音や焦げ臭さなど違和感があれば作業を中止し、専門業者へ相談しましょう。
用意する道具と材料
補修は乾燥時間を待つ場面が多いので、道具不足で途中停止すると仕上がりが荒れやすくなります。最低限と、症状別にあると便利なものを分けて考えると準備が楽です。
基本セット
カッター、ヘラ、サンドペーパー(#120と#240)、マスキングテープ、養生シート、掃除機または刷毛、下地処理用のシーラー、仕上げ用の塗料やクロス補修材があるとスムーズです。
症状別に追加したいもの
小穴なら補修パテ、へこみなら薄付けパテ、ひび割れならファイバーテープ、数cm以上の穴なら補修プレートや石膏ボード片、ビス、当て板(ベニヤなど)を用意します。壁紙仕上げの場合は同柄クロスがあると自然です。
症状別 石膏ボードの修理方法
ここからはよくある三つの症状を想定して、手順を順番に説明します。基本は段差をなくす、乾かす、研磨して整えるの流れです。焦らず進めるほど見た目がきれいになります。
小さな穴(画びょう・ネジ跡)の直し方
周囲の汚れを拭き、穴の縁をカッターで軽くさらって粉を落とします。次にパテをヘラで押し込み、表面を薄くならします。乾燥後に#240で軽く研磨し、触って段差がないことを確認したら塗装またはクロス補修で仕上げます。パテを盛りすぎると乾燥後に痩せやすいので、薄塗りを意識してください。
へこみ(表面の押し跡)の直し方
へこみ部分は表面紙がつぶれているだけのことが多いので、浮いた紙をカッターで切り取り、粉を除去します。薄付けパテを数回に分けて塗り、乾燥のたびに研磨して平らにします。一度で厚く塗ると乾きにくく割れやすいので、薄く重ねるのがコツです。
ひび割れ(継ぎ目や角)の直し方
継ぎ目のひびは動きが原因になりやすいので、パテだけだと再発することがあります。まずひびに沿ってV字に少し削り、シーラーで下地を整えます。次にファイバーテープを貼り、その上からパテを薄く広げます。乾燥後に研磨し、必要ならもう一度薄くパテを重ねて平滑にしてから仕上げます。
大きな穴をきれいに直すコツ
拳サイズ以上の穴は、穴の周囲がボロボロのままだと強度が出ません。少し手間ですが、工程を守ると仕上がりが良くなります。無理に引っ張らず、欠けた部分を整えてから補強するのがポイントです。
当て板を入れて補強する方法
穴を四角に整えて切り取り、内側に当て板を差し込みます。板をビスで固定したら、同じ厚みの石膏ボード片をはめ込み、段差が出ないようにビス止めします。継ぎ目にテープを貼ってパテ処理し、乾燥と研磨を繰り返して平らに整えます。
補修プレートを使う方法
市販の補修プレートは手軽ですが、厚みの違いで段差が出やすいことがあります。パテを広めに薄く伸ばし、周囲をぼかすように研磨すると目立ちにくくなります。最後に塗装やクロスで全体となじませると自然です。
失敗しやすいポイントと対策
石膏ボード補修は仕上げで差が出やすい作業です。よくある失敗と対策を知っておくとやり直しが減ります。特に乾燥と研磨は手を抜くと目立つので、工程を飛ばさないことが大切です。
乾燥不足のまま研磨・塗装してしまう
パテが内部まで乾いていないと、研磨でめくれたり、塗装後に凹みが出たりします。表面が乾いて見えても、厚塗りした部分は時間がかかるので、説明書の乾燥時間を守ります。
段差を小さくしようとして狭く盛ってしまう
補修部分だけを盛ると境目がくっきり出ます。周囲に向かって薄く広げ、研磨でなだらかにつなぐと仕上がりがきれいです。
業者に相談した方がよいケース
水漏れでボードがふやけている、カビ臭い、触ると大きくたわむ、コンセント周りで焦げ跡があるなどは、表面だけ直しても再発しやすいです。下地や断熱材の交換、電気工事が必要になることもあるので、早めに専門業者へ相談してください。
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