内装工事は戸建住宅のみならず、病院、老人ホームなどの医療や介護、福祉施設などから、工場やオフィスビルなど、ありとあらゆる内装に関わる工事のことです。
主に、内装仕上げ工事はおしゃれな壁紙を貼ったり、間接照明を設置したりという仕上げ作業になります。
内装工事は主に、石膏ボードのパネル貼りなど、内装の基礎になる工事です。
本記事では、内装工事における石膏ボードの必要性についてご紹介するとともに、石膏ボードに防音効果があるのか、そこも含めてお話していきます。
騒音は、どの建物でも関心があると思います。ぜひ、防音について知識を増やしていただけたらと思います。
石膏ボードについて
石膏ボードは、石膏をしん材として両面を石膏ボード用原紙で被覆成型した建築用内装材料です。
防火性、遮音性、寸法安定性、工事の容易性などの特徴を持ち、経済性にも優れていることから建築物の壁や天井にはなくてはならない建材」として用いられています。
簡単にいえば、壁や天井をつくるための材料です。
鉄筋コンクリートの壁は冷たく無機質といったイメージがあるかと思います。内装工事によって、コンクリートの壁や天井に軽鉄骨の下地を組み、そこに石膏ボードを貼り付けます。
見た目は無機質なイメージでも機能・性能の高さもあり、幅広い建築物に用いられています。
石膏ボードの性能
石膏ボードには音を通しにくい性能があります。石膏ボードを1枚で用いるほか、厚手品の使用、複数枚の重ね張りにより優れた遮音性能を得ることができます。
さらに、吸音材と併用することにより、防音効果を得ることができます。
アパートやマンションなど、集合住宅をはじめ、ホテルや病院の壁など、プライバシーや静けさが要求される場所でも使用されています。
この石膏ボードは、メリットとしては安価でありながら、耐火性や防火性、そして遮音性に優れていることが挙げられます。
デメリットには、釘やネジが固定できない、水などの湿気に弱いということにあり、水回りについては防水性の高い施工を追加するなど、対策も行われます。
ここで、気になるワードとして「遮音性能」があります。遮音性能と防音について同じ性能だと思っていないでしょうか。
遮音は、室内で発生した音が壁にぶつかる際、音をできるだけ反射させ音を遮るイメージです。外へ通り抜ける音を小さくできます。
吸音は、室内で発生した音を壁が吸収して外へ、その代わり室内での音を小さくできるイメージです。
室内の音を小さくする代わりに、音漏れしてしまうために、遮音性のある石膏ボードを貼り付けると同時に吸音材も組み込むことで「防音効果」が得られる仕組みです。
防音効果を出したいのなら、遮音材と組み合わせることにより、音の反響を調整することが必要になります。ですから、石膏ボードを貼るだけで防音効果が発揮されるワケではない、この点をしっかり把握しておくことも重要です。
完璧を目指すには
楽器を演奏したい、大音量で音楽を聞きたいといった場合、内装工事における石膏ボードは、壁や天井に必要です。
しかし、完璧を目指すなら床や建具にも施工しなけれぱなりません。ドアや窓にも防音性能を発揮する製品が出回っています。
価格についてもグレードによりますが、気になる内容については施工会社に相談することにより解決できます。
おわりに
いかがでしたか。
内装工事に石膏ボードを貼る意味について少しは理解できたかと思います。防音効果につながるだけでなく、断熱性能や耐火性などにも繋がります。
騒音問題に悩まされているなら、ぜひ、一度相談やお問い合わせください。適した解決方法を提案させていただきます。