建築の仕事にはいろいろな職種がありますよね。そのなかには「内装工」もいます。
内装工は、その名の通り内装工事を請け負う職種です。建物の最終的な仕上がりを決めるといっても過言ではないでしょう。
機能面だけでなく見た目にも美しい室内空間は、内装工事によって作り出されます。
そこで今回は、センスも必要になる内装工の業務内容についてご紹介していきます。
内装工事
内装工事は、住宅をつくるときに内装を手掛ける施工です。
建築施工の最後に行われるため、技術の良し悪しが建物の完成度を左右するともいわれています。
居抜き物件でも、内装工事が加わるだけで別物扱いになるので、リフォームやリノベーションにおいても内装工事は必要不可欠です。
住宅はもちろん、オフィス、商業施設、飲食店などいろいろな場所で内装を手掛けるのが内装工の仕事です。
業務内容を見てみると、床のタイルや天井、壁紙などの内装工事を手掛けます。内装工の業務内容を見てみると、機械は使わず手作業で行う工程がほとんどです。
たとえ公共施設などの広い内装であっても、継ぎ目が見えないように美しくタイルを貼るといった仕事は手作業で行われています。
内装工事と一口にいいますが、クロス貼り、軽量鉄骨の施工、床や天井、漆喰壁の塗装など内装のすべてを担当します。
一般住宅での業務内容というならば、和室の障子紙を貼ったり、窓にブラインドを取り付けたりすることも仕事のひとつです。
しかし、内装工事に使用する材料はメーカーによって違うことが多く、内装工の中でそれぞれの専門領域があるので、作業工程は細かく分かれている傾向です。
ここからは、その専門領域にあたる内装工事について見てみましょう。
専門領域について
・軽量鉄骨などから二重天井の下地、壁に使用する下地をつくる「鋼製下地組立工」
・木製や鋼製の下地に石膏ボードを貼る「ボード張り工」
・壁紙を天井や壁などの下地に貼る「壁装工」
・床のシート張りやカーペットなどを敷く「床仕上工」
などが専門領域としてあげられます。最近では、1人の職人が複数の工程を任される「多能工(多機能工)」もあるのですが、一貫して内装工事を行うためにさまざまな職人が現場に入っています。
なので、新築一戸建ての内装工事の場合でも、たくさんの職人が出たり入ったりすることもあります。
どのような職人が家づくりに携わるのかを知っていると、安心感にも繋がりますよね。
では、内装工事の業務内容を少し詳しく見てみましょう。
クロス張り替え
壁紙を天井や壁などの下地に貼る「壁装工」の場合には、クロス張替えも行います。
クロスは、部屋の壁や天井に貼られている内装材のこと。クロスの張り替えを行うことで、手軽に部屋の見た目やイメージを一新できます。
張替え作業なら既存のクロスを剥がしてから、下地処理を行う作業も行います。
床張り替え
床のシート張りやカーペットなどを敷く「床仕上工」に通じる業務内容です。
既存の床材をすべて撤去してから、新しい床材を張り直します。
床にはフローリング、タイルカーペット、クッションフロアなどさまざまな種類の素材があります。
部屋の用途に合わせた素材を用いてくれます。
手すりの取り付け
内装工事では、手すりの取り付けなどのバリアフリー工事なども行います。
これなら高齢の方や、身体が不自由な方の生活に安心安全が付帯できます。
まとめ
内装工事は、一貫性のある業務内容ではなく、それぞれ異なる職人によって完成します。
もちろん、技量があれば機能工が一貫して作業をしますが、多くの場合には多種多様な職人が作業にあたります。
不安ならば、施主は見学をして作業工程をチェックすると良いでしょう。