内装工事といえば、一般住宅より店舗施工のイメージもあるかと思います。
ですが、どんな建物にも適応・順応できます。今回は、着工するまでの流れについて見ていきましょう。
内装工事とは
簡単に説明すると「壁・床・天井」を仕上げる工事です。
まず、建物を造るためには基礎工事があり、躯体工事、内装工事という流れができています。
建物を建てる地盤を整え、骨組みを造ってから、最後に仕上げとなる内装工事を行います。
躯体工事が終わった時点では、コンクリートの骨組みしかできていません。
ドアも窓もなく、床板さえ張っていません。骨組み状態から完成にもっていくために内装工事を行います。
内装工事の期間について
流れを説明する前に、内装工事にかかる工期についてご紹介しておきます。
完成までを100としたら、35くらいを内装工事が占めています。
1年で完成するなら3ヶ月強は内装工事にかけることになります。
とはいえ、あくまで工程表上の話しになります。
内装工事の期間を決める変数については、内装の複雑さや工事の遅延状況、そして業者のスキルにもよります。
内装工事の工程
大きく分けて「デザイン設計」と「内装施工」に分けられます。
そして、内装工事業者は以下に分かれます。
・デザイン設計のみを行う設計会社
・デザイン設計から内装施工も行う内装工事会社
・内装施工のみを行う工務店
工期やスキルの問題からも、一貫して請け負う内装工事会社を利用すると良いでしょう。
内装工事を専門に行う会社で、設計から施工まで一貫して対応してもらえるのが特徴です。
すべての工程を1つの会社で行うことができるので、費用が抑えられるうえ、内装工事もスムーズに進めることができます。
流れを熟知しているからこそ、工期に遅れも出にくいですし、予算に合わせて仕様変更など、柔軟に対応してもらえます。
着工までの流れ
打ち合わせやプランニングがメインです。
物件が決まっている場合は現地に足を運びながら打ち合わせ。
このとき、自分が持つイメージや希望をしっかりと伝えることが大切です。
雑誌の切り抜きや写真などを持参することもわかりやすくて意思疎通もはかれます。
内装コンセプトや希望のデザインを明確にし、具体的に情報を伝えましょう。
プランニングでは、ヒアリングをした内容をもとに内装業者が基本設計を行います。
デザインを図面に起こしたり、図面だけではわかりにくいイメージを立体的に表したり、イメージを落とし込みます。
最近では、手書きのみならず、パソコンで立体的に作成してくれるので、イメージも湧きやすいでしょう。
必要があれば、修正を行い、打ち合わせを重ねて詰めていきます。
納得できると見積もりを取り本契約、内装工事着工という流れになります。
なお、内装工事が着工してからは業者まかせにしてしまう施主も少なくありません。
しかし、プランニング通りに進んでいるのかを直接確認するようにしましょう。
定期的に、施工現場に足を運ぶことは大事になります。
もしも、イメージと違う工事をしているなら、その場で指摘や質問するようにしましょう。
特に間取り変更については施工後は難しくなるので、なるべく早い段階でチェックを入れるとトラブルになりにくいでしょう。
おわりに
内装工事が始まると、条件によって間取り変更などが難しくなります。
そのためにも打ち合わせやプランニングの時間が非常に大事になります。
自分の希望や要望を伝えるだけでなく、気になることや疑問点があるなら、契約を結ぶ前にしっかり確認しておきましょう。