木造住宅や鉄筋コンクリート造りのビル店舗など、ほとんどの建物を建築するために『ボード張り』という施工も必要になります。
今回は内装工事に欠かすことのできないこの石膏ボードについてご紹介します。
これを読み終わった頃には、内装工事について考え方が変わっていると思いますよ。
内装工事・ボード張り
ボード張りは、建物の骨格が構築されてからの壁・天井をつくるために行われる工程です。
デザイナーズ・ヴィンテージ住宅の場合にはボードを仕上げ材として張ることもありますが、大抵は骨組みの上に張ります。
張ったボードの上から仕上げ用のクロスを貼って部屋の中の内装工事が完成します。
ボード張りという工程は、部屋の中の壁・天井のクロス下地という大きな役割をもつ内装工事になります。
内壁ボード(石膏ボード)の種類についてはバリエーション豊かです。
・標準石膏ボード
・強化石膏ボード
・シージング石膏ボード
・化粧石膏ボード
など。
住宅や店舗によって使い分けることになります。
内装工事でのメリット・デメリット
石膏ボードを張る内装工事。クロスの下地材として使われます。
一般的な石膏ボードというのは水に弱い性質をもちます。
しかし、先に挙げたようにバリエーション豊かな種類があり、耐水機能を持ち合わせた石膏ボードも販売されています。
このことからキッチン、洗面所などの水回りでも使用できるようになりました。
内装工事に用いる石膏ボードには価格の安さのみならず、さまざまなメリットがあります。
中でも大きな役割を担っているといえるのは、『耐火性』や『防火性』『遮音性』に優れていることです。
石膏ボードの種類によりますが、石膏の中に結晶水という鎮火材になる成分が含まれています。
万が一、火災が発生した際にはその結晶水が蒸気になり、室内の温度が上昇するまでの時間を遅らせることができます。
避難時間をつくることもできます。
しかし、石膏ボードにはデメリットも存在しています。
例えば、オシャレな内装工事に用いる化粧石膏ボードの場合には、
廃棄の際に有害になる可能性があります。
適切な方法によるリサイクル・処理・廃棄が必要となります。
また、一般的な安価なタイプは湿気を吸収しやすく、カビが発生しやすいというアレルギー対策に弱いことも…。
これらを踏まえて適材適所にボードを使用しなければなりません。
どこで使われているのか
内装工事を必要にするならあらゆる建物に使用されています。
石膏ボードは、硫酸カルシウムと水からつくられた石膏を芯材にしていて、両面にボード用原紙を張っている板状の資材です。
住宅をはじめ、オフィスビル、商業施設、ホテルや病院などあらゆる建物に使用されています。
壁・天井などの下地材として幅広く利用されているのが実状です。
リフォームやリノベーションなどにおいてクロス張替え時には化粧ボードを用いたりもしています。
また、デメリットになるカビ防止となるクロス(壁紙)を用いることもあるようです。
機能性の高いクロスで少しでも弱点をカバーするアイデアなども採用されています。
もちろん、病院などはアレルゲン免疫療法なども行われているため、機能性の高い石膏ボードを用いています。
おわりに
リフォームやリノベーションなどの内装工事では石膏ボードの張替えも可能に。
経年劣化もするため、壁リフォームなどの内装工事では下地処理もポイントになるでしょう。
クロス張替えだけでなく、こうした下地にも注意を払うことにより、建物全体の機能性を維持することができます。
ぜひ、この機会に内装工事を計画してみてはどうでしょうか。